方式変更についてもひとつ

地デジについて。ちょっと前まではこの略語もあまり聞かなかったと思いますが、(某大手液晶メーカーの研究所に行かれた同じ研究室だった先輩からは「今は地デジがトレンドなんよ」と聞かされて「そういう風に略すのか!?」と思ってましたが)最近ではすっかりなじんできた(?)感じもしますね。

かつてモノクロTVからカラーのTVに移行する際には日本では今までのモノクロTVでも放送が見られるようにといろんな工夫を凝らして現在のNTSC方式になりました(その一方Bigな国アメリカはかつてのモノクロ方式をバッサリと切り捨てて新しい方式を採用)。この変更を見るとやはり当時はまだ日本は貧しかったのかな(言い方が良くないかも)とも思うのですが、今回の思い切った変更を見ると日本も豊かになった、と取れるかもしれません。

しかしいまだ抜け出せぬ平成不況。この今までのものがつかえなくなる方式変更がうまくいくのかどうか少し怪しいものとなってきました。テレビメーカーはこれで買い替え需要のチャンスなわけですが、放送局側が実はかなりの苦境となってきています。キー局はいいのですが、地方局では設備変更がかなりの負担となり、さらには日本特有の問題として山岳部や島の中継機器があります。混信防止のために一部地域では複雑なチャンネルの使用状況になっているのですが(本当にごく一部では偏波面まで変えて混信防止の工夫をしている状況)、ここの周波数調整がかなり難航しているためもあってやはり地方ではデジタル移行はなかなか進みにくくなっています。


それはそうと従来のテレビでは見れなくなる、という事でこれに絡んだ詐欺とかがおきるんじゃないかなぁとか、大量のテレビが廃棄されるとかで心配事はたくさんありますね。